📌 この記事を読むとわかること

  • 失業給付金を受け取るための求職活動実績を作る具体的な方法
  • 介護と仕事の両立に関わる、公的支援のアドバイスを受けられる相談先
  • 急な介護でも慌てないようにするために出来る準備や心構え

最初にハローワークへ行ってから、早くも4か月が経ちました。月日の経過がものすごく速く感じます。最後の認定日まであと2週間を切りました。

求職活動と複雑な気持ち

雇われず働くことを目指すと決めた私ですが、失業給付の受給条件を満たすために、応募したいと思える求人を探し続けています。そのような求人があるかどうか…悲しいかな、言うまでもないようです。

失業給付の受給には、認定日から次の認定日の間に求職活動を2回行うことが条件です。オンラインでの企業への応募や面接、公共・民間の就職支援機関が主催するセミナーの受講、ハローワークでの職業相談などが対象になります。ハローワークで求人の検索をしただけでは、求職活動の実績としてカウントしてもらえないので注意が必要です。

最初の認定日までには在宅ワークの案件にオンライン応募したりもしましたが、失礼ながら心から働きたいと思って応募したわけではなかったため、なんとも複雑な気持ちになりました。企業は必要な人員を求めて求人をかけているのですから、そのような応募者への対応を強いられるのは申し訳なく、後ろめたい気持ちだったため、2か月目からはハローワークでの職業相談を利用するようにしました。

ハローワークの職員の方の対応は、求職者を見下すような態度の方が多いように感じるのは私だけでしょうか。単なる気のせいや被害妄想かもしれませんが、3回ほど相談しましたが、どの回もとても雑な扱いを受けたように感じました。そのため、それ以降はオンラインセミナーで求職活動の条件を満たすことにしています。

後で聞いた話ですが、ハローワークの職員は非正規職員の方がほとんどのようです。失業給付金を受け取るための求職活動実績作り目当ての面談申込み者が多いことで、自分たちが忙しくなることにイライラしているなんていう事情もあるのかもしれないなと思いました。

オンラインセミナーの活用法

有名な転職サイトdodaでは、対象のオンラインセミナーを受講することで、求職活動証明書を発行してもらえます。セミナー動画はそれほど長くない動画で、視聴後に簡単なテストを受けることで、求職活動証明書をメールで受け取れます。

ただ、セミナー受講後にテストを受ける段階でリンクにうまく飛ばない不具合がありました。せっかく受講したのに無駄になったかも!と焦りましたが、そのページに記載されたエラーが出た場合の対処法に従って、新しいブラウザのタブを開いてURLを貼り付けることで、無事に求職活動証明書を受け取ることができました。

dodaはもともと正社員の求職者向けの転職サイトです。「パートを探しているのにdodaのセミナーばかり受けているの?」と思われないよう、私は別の就職支援機関のセミナーや相談も念のため利用しました。

求職活動中の方は、セミナーの情報を常にチェックしておくことをおすすめします。人気のセミナーはあっという間に定員に達してしまいます。ハローワークの窓口相談が手っ取り早い方法ではありますが、私のように担当の職員に恵まれなかった方には、オンラインで職業相談にのってくれるサービスもありますので、調べてみてください。オンライン形式を選択すると交通費と移動時間の節約にもなるためおすすめです。

「仕事と介護の両立」セミナーを受講

私は、求職活動実績作りの一つとして、埼玉県女性キャリアセンター主催の2時間のZoomオンラインセミナーを受講しました。テーマは「今こそ知っておきたい 仕事と介護の両立!」です。様々な就職支援機関がオンラインのセミナーを開催しているので、自宅から受講できるのがありがたかったです。

私は要介護1の母と同居しています。常日頃から母の身体の衰えや自身の体力の衰えを感じており、「この先、介護度が上がったとき、自分の生活はどうなるのだろう?」と失業を機に、より深く考えるようになっていたため、このテーマは私にぴったりでした。

セミナーで学んだこと

セミナーの内容はおおむね以下のようなものでした。

  • 政府統計によると、介護による離職者が2017年以降増加している
  • 仕事を持ちながら介護を担っている人が、2017年から2022年の間に19万人増加している
  • 介護を担う世代は50〜60歳代が中心で、介護を行った期間は平均55か月間
  • 2025年問題:すべての団塊の世代(全人口の5人に1人)が後期高齢者となり、その子世代が親の介護に直面する。育児と介護の時期が重なるケースも
  • 育児・介護の担い手を支援する法制度と公的サービス
  • 介護保険制度と相談機関について
  • 仕事と介護の両立に関する考え方

大多数の方は、親の介護が実際に必要になってから慌てて動き出すケースが多いようです。私自身も、母の両ひざの骨が砕けて緊急入院になったのをきっかけに、病院のカウンセラーさんの助言を受けて慌てて介護認定の申請をしました。

「まだ先の話」と思っていても、事故による大けがや、独身のきょうだいの介護、重い病気を患った家族のケアなど、突然介護が必要になることは誰にでもあります。相談先として、地域包括支援センターという機関があることを知っておくと心強いです。

📋 参考リンク

地域包括ケアシステム(厚生労働省)

厚生労働省のページを見る →

理想と現実の大きな壁

今回のセミナーの主旨はおそらく、「これだけの制度やサービスがあるから、介護をしながらでも働き続けられます。準備をして備えましょう」というものでした。

しかしながら、制度の存在とその浸透度の間には、現実として大きな隔たりがあると感じています。仕事と介護の両立は、時間的制約・場所的制約・個人のスキル・企業側の受け入れ態勢、これらすべてを乗り越えなければ成立しません。

介護の担い手になることが多い50〜60代の女性で、在宅で働けるだけのスキルを持つ方の割合は非常に少ないのが現実です。さらに、AIの急速な普及で多くの人的労働力が不要になる流れが加速している今、その難しさはなおさらです。週3〜5日、朝から晩まで働き、帰宅後や休日まで介護に時間を奪われ、自分の休息の時間がまったく取れない日々が続く——それは、到底現実的な話には思えません。

我が家の介護のリアル

リベ活として家計管理を始め、保険の見直しをしたとき、「もし私の身に何かがあったら、母のケアは誰がするのだろう」とふと不安になりました。離れて一人で暮らしていた母親のケアに苦労している私の状況を見かねて、夫が同居を提案してくれたことで、今の生活が成り立っています。しかしそれは、私の存在あってのことです。

母は年金生活で貯金もない状態です。私と対照的に自分の介護度が上がったときの心配などしていません。私よりも買い物を楽しんで、自分の有事のために備える気もないような人です。私が先に死ぬようなことになったら家族にどんな大変な思いをさせるかと考えたら、ぞっとしました。施設に入ってもらうにも、先立つものがありません。

冷たいと思われるかもしれませんが、仮に私が元気でいたとしても、自宅で母を看る気はありません。寝たきりになり、下の世話をするようなことになっても私が家で母の世話をすればその問題は解決するという単純な話ではないと思っています。我が家は、私の夫と社会人になった2人の息子、私と私の母の5人で生活しています。母の下の世話をするというフェーズになれば、排泄物の匂いの問題、私の精神状態の悪化など、家族の安息の場であるべきはずの家が休まらない場所になってしまうことは明白です。

夫は「お母さんをこの家から追い出すなんてことは俺にはとても出来ないよ」というような優しい人です。だからこそ、夫の生活を守るためにも私が今から考えておくべきことだと感じています。

過去に、母が両ひざに人工関節を入れる手術をして退院した後、たった1週間でみるみるうちに弱ってしまったことがありました。病院では快適な環境で専門家のもとリハビリをして元気に退院してきた母が、帰宅した途端、寒さなど環境の変化で弱ってしまったのです。

最初にデイケアと通所リハビリへの利用を提案したとき、母は「家で自分でリハビリできるから行きたくない」と言いました。母の性格をよく知っている私は、母が毎日自発的にリハビリを続けられるとは到底思えませんでした。心を鬼にして「このまま弱ってしまって家族に負担をかけ続けることになったら、ここにはいられなくなるよ」と伝え、しぶしぶ承諾してもらいました。当時は自分が鬼になったようでとても辛かったです。でも今ではお友達もたくさんできて、いきいきと楽しそうに通っています。

母は依存心が高いタイプの人なので、出来る限り必要以上に世話を焼かないようにしています。軽度の家事にも参加してもらうようにしています。正直、私がやってしまった方が早いんだよなーとイライラすることもあるのですが、母の体を弱らせないために必要なことだと思っています。

介護離職によって一度働くことから離れた人が、親の亡き後就職できず自身の生活に困窮するという話もよく耳にします。施設でお世話になるにしても在宅でなんとかするにしても、避けて通れないのがお金の話です。母のお金についてはノータッチだった私でしたが、まずは今まで母が何も考えずにかけ続けていた掛け捨ての医療保険(月1万円)を解約し、貯金にまわしました。そして、母から渡されている生活費の一部と合わせて、母の有事に備えるための積み立て(月2万円)を開始しました。

介護ではなく人間関係が原因で退職した私ですが、また仮にどこかで採用されて働き始めたとしても、望まない人間関係に苦しみながら働き、疲弊し、退職することの繰り返しになると思っています。だからこそ、夫が会社員で金銭的にゆとりのあるうちに雇われずに稼ぐ道を切り開いておくことで、母の介護度が上がっても自分のペースで働き続けることができる。介護が終了した後に雇ってもらえないリスクも避けることができると考えています。

準備することの大切さ

足が少々不自由なだけで、認知症もない母ですが、それでも家事とパートの傍らで行う母のケアを負担に感じることが多くありました。仕事と介護の両立は、一筋縄ではいかず、きれいごとでは済まされないものです。

今回のセミナーを受講して、何かあってから慌てるということがないように前もって準備しておくことの大切さを改めて実感しました。

埼玉県女性キャリアセンターでは、セミナーの開催のほかにも職業相談ができます。私は、介護との両立についての今後の働き方について相談しました。利用してみたところ、ハローワークの相談の時とは雲泥の差で、大変親身になって相談にのってくださいました。この相談は、セミナーとは別に求職活動実績1回としてカウントされました。

失業認定日のこと

失業認定日には、この求職活動の証明を毎回チェックされます。怪しいときは担当職員の方が電話で問い合わせをしているような様子もありました。初回の認定日はメールで届いていた利用証明書のスマホ画面を見せましたが、2回目以降は認定がスムーズに進むよう、利用証明書をプリントアウトして持参するようにしました。

子供が手を離れて、やっと自分の時間が取れるようになると思ったら、あっという間に介護の問題がのしかかってきました。他人事ならば好き勝手に批判できることですが、自分事になれば、誰一人終始ストレスなく笑顔で乗り切れる人なんて1人もいないと思います。悲しいかな、親が子供の重荷になってしまう現実があるのです。

私自身が老いたときに子供の負担にならないで済むように、今から出来る限りの準備をしておかなければならないと思いました。

求職活動も介護も、ものすごく精神的に負担を感じることですよね。それでも逃げられないことでもあるので、周到な準備をして明るく乗り切っていきたいものです。私の気づきや経験が少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです。