無知すぎて恥ずかしい話になりますが、子供たちの奨学金の一括返済をしようとして、結局断念するまでの顛末をお話ししたいと思います。

📋 この記事を読むとわかること
  • 親が子供の奨学金を一括で返済しようとすると贈与税を支払うことになる話
  • 贈与税控除額内に収まるように何回かに分けて返済しても、暦年贈与になり贈与税がかかる話
  • なんとか贈与税を回避しようとして、結局一括返済を断念した話
  • ぴかりんご家の最適解(名義預金を無くしてすっきりした話)

家計が楽になるまでの道のり

私が5年前のにわかリベ活によって固定費を見直し始めたこと、2人の子供が大学を卒業して社会人になり生活費を入れてくれるようになったこと、母と同居するようになって生活費を入れてくれるようになったこと、夫の職位が上がり給与受取額が一気に上がったこと……。いわゆる「お金のかかり時」を抜けたことで、手元のお金に余裕が出てきました。

その余裕を使って、住宅ローンや屋根・外壁塗装のローンを前倒し一括返済し、車も中古ではありますが一括購入することができました。

実は、子供の大学の学費をすべて払い終えた後に、奨学金の残りのお金を元に生活費を工面しながら、返済を早めることができたという話でもあります。

私は典型的なダメ主婦で、子供たちの学費を事前に計画的に準備できませんでした。そのため、夫名義で日本政策金融公庫からの借り入れと、子供たち自身も日本学生支援機構から借り入れをしました。

子供の大学費用をすべて払い終えた後、生活防衛資金を残しつつ、手元のお金と貯金を合わせて金利の高い借り入れから順に返済していきました。

  • 屋根・外壁塗装の返済
  • 住宅ローンの返済
  • 日本政策金融公庫からの学費の借り入れ分
  • 車の買い替え(中古車の一括購入)

今思うと、とてつもない金額の返済を3年の間にしました。何十年間も火の車だった我が家の家計。住宅ローンの返済終了後に一気に楽になりました。

残るは子供名義の奨学金のみ

そんなこんなで2026年。ぴかりんご家の借金は、残すところ2人の子供名義の日本学生支援機構から借り入れた奨学金のみになりました。

巷では多額の奨学金の返済に苦しんでいる若者が多いと聞きます。うちの子供2人も例外ではない状況です。

ぴかりんご家は恥ずかしながら、老後の資金準備も一切進んでいません。それでも、老後の準備をしつつ、子供たちの借金を1日も早く無くさねばならぬと、AIに手伝ってもらって作戦会議を重ねました。アホなダメ主婦と超絶優秀なAIクロちゃん(Claude AI)の共同作業です。

奨学金の利息比較と返済の優先順位

奨学金の利息は、大学卒業時点の利率に基づいて計算されます。

借り入れ先 利率 100万円あたりの年間利息
長男(日本学生支援機構) 0.369% 約3,700円
次男(日本学生支援機構) 0.905% 約9,000円
日本政策金融公庫(返済済み) 1.76〜1.78%

ピンと来ないかもしれませんが、100万円の借り入れに対して9,000円の利息がかかるか3,700円の利息がかかるかでは大きな違いがあります。ほぼ最低時給で10年以上パートで働いてきた私にとっては、決して小さな金額ではないと感じました。

長男に事情を説明して、次男の一括返済を先にすることに決めました。

衝撃の事実——贈与税がかかる!?

ところが、天才AIクロちゃんから衝撃的な事実を告げられたのです。

⚠️ 知らなかった贈与税のルール

親が子供の学費を支払う際は、金額がいくらであろうと税金はかかりません。ただし、それは子供が学生の間に都度支払う場合のみです。

大学卒業後、子供が自身の名義で借り入れした奨学金は子供自身が返済を負う債務です。その返済を親が110万円を超えて肩代わりすると、贈与税の課税対象になってしまいます。

どういうこと?????

「分割して返せばいい」——でも暦年贈与の罠が

それならば、年間110万円を超えないように2〜3回に分けて返せばいいのでは?と考えました。

ところがそうなると、暦年贈与扱いになってしまうのです。最初から110万円を超える金額を贈与するつもりだったとみなされてしまい、申告しなければ何倍もの追徴課税を課されてしまうことになるようです。

こんなことなら、子供の奨学金振り込み口座のお金には手を付けずにやりくりできていればよかった!とすごく後悔しました。

借用書という選択肢

どうしても利息節約のために一括返済したいのであれば、親が子供にお金を貸し付けたことを証明する借用書を作って、子供から親に返済させる形をとることもクロちゃんから提案されました。

実際は「子供のお金を親が借りていた」というのが実情のはずなのに、「親が子供にお金を貸した」ことにしなければならないなんて、おかしな話だと思いませんか?

計算してみると、次男の奨学金を一括返済することによる利息の節約額は約22万円ほどでした。贈与の申告をせずに一括返済を行って追徴課税された場合の金額も、それと変わらない水準とのことでした。

子供たちの一言と長男の提案

頭を抱えて悩んでいると、長男も次男も「もう俺たち自分で最後まで返済するから大丈夫だよ」と言われてしまいました。それでも私の気は済みません。

そこで長男が1つの提案をしてきました。

💡 長男の提案
  • 返済に充てる予定だったお金を、贈与税申告ライン(110万円)以下で長男・次男の証券口座の新NISA枠で長期運用する
  • ゆるく見積もっても年利4〜7%の運用が現実的なので、奨学金の利息分も余裕で吸収できる
  • 贈与税の心配もいらなくなる
  • 運用益の状況を見ながら、自分たちで一括返済に充てるかどうかを決める

実は、超絶優秀なAIクロちゃんも最初から「返済を急ぐより合理的だ」とその提案をしてくれていました。それでも私は、子供に背負わせている荷物を一日も早く降ろしたい一心で、ごねにごねていました。

一度はクロちゃんに作成してもらった借用書を印刷して準備していた私ですが、結局は長男になだめられながら、最初のクロちゃんの提案を実行することに落着しました。

「老いては負うた子に教えられ」なんていう言葉がありますが、本当に子供たちは頼もしく成長してくれたものだと感じました。

名義預金の解消——もうひとつの罪

そして、ダメ母のもうひとつの罪、名義預金の問題。しっかりしたお母さんなら、子供が成人したときに贈与税対象金額以下にして渡すなり、別管理するなりしていることと思います。私は管理方法を一切変えずにそのままでした。無知って本当に罪ですね。

長男とクロちゃんの案を実行すべく、最近、長男と次男に名義預金の通帳の解約に行ってもらいました。

📔 通帳の変遷(最多13冊 → 残り2冊へ)

13冊(最多)
→ 12冊(小学校給食費用の口座解約)
→ 7冊(私名義4冊解約・1冊無通帳化)
→ 5冊(長男・次男名義各1冊ずつ解約)
→ 4冊(夫の同銀行の通帳を統合)
→ 2冊(長男・次男名義各1冊ずつ解約=名義預金解消)

残る2冊のうち1冊は解約待ちの夫名義の通帳のため、
私が管理すべき通帳はついに1冊になりました!

私は楽天銀行と住信SBIネット銀行の3口座に資金を集約しました。管理しなければならないものが減り、本当にスッキリしました。

まとめ

母の介護資金と夫婦の老後資金の資産形成、家の修繕費の工面、子供たちの奨学金返済に代わる資産形成援助など、お金の問題はまだまだ山積しています。それでも、「学費の返済は自分で最後までするから大丈夫」と言えるまでに成長した子供たちを頼もしく感じて、大変嬉しく思っています。

リベラルアーツ大学の両学長の教えに従って返せる借金を返したかったのですが、ぴかりんご家ではこのような形で落着したというお話でした。

これから子供の教育資金を準備しなければならないお父様やお母様方は、どうか私のようにならないよう、私のしくじりを反面教師に、周到に準備していただければと思います。